前回のあらすじ

吾輩はアレに取り掛かろうとしている。今年1月にアレを上梓したので、三ヶ月ぶり、ということになるだろう。

アレの創製は、普段長いものをほとんど作らず4~6Pぐらいなので、ひとまとまりのアレが30P以上となるとなかなか大変そうに見える。しかしコンテをまずざっくり作り、それから絵をしっかり入れたしっかりコンテを作れば、その後は割と流れ作業的にスイスイ進んでゆけそうな気はする。まあこういう創製というのは毎回、まっさらな新鮮な気持ちで取り組むべき、と先人も述べている。

どうしても成人向けのコンテンツとなると、オニャノコが快楽している場面をすごく強調し、読者のコーフンを誘うことが必須である。今般のアレはまさにそのことを最重視して創製してゆきたい。まあコンテ段階でダメだとその先いくら頑張ってもダメなのでコンテをじっくりしっかりやりたい。

古来より成人向けコンテンツは、男が快楽を感じている描写は控えめであり、絶頂に達する顔とかを決してアップにはしないものだ。これは、男が普段モニタやTVでポーンを見る場合に、オニャノコのエッチな姿だけを見たいと思うのと同じことである。

オニャノコ同士のそういう行為の描写も、勿論とてもエッチなものであるが、今回はオニャノコ同士という設定ではなく、性交を扱うものとしたい。コンテを作ってみてどうしても気に入らんとなったら破棄するかもしれないが……性交シーンはいいものであるし、ちゃんとしたものを作りたい。

成人向けの作品を新人賞に応募することは多分ないだろう。商業的な戦略を立てられるような作品にできるとはあまり思えない。同人ベースで、チマチマした売上を積み重ね、やがて小さく花開くことを期待している。